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(からだのこと)
からだのこと 遺伝子・DNA・ゲノム アミノ酸・たんぱく質のはなし
免疫について 臨床検査項目について  
(くすりのこと)
くすりのこと    
医薬品の定義 ジェネリック医薬品 稀少疾病用薬
(オーファンドラッグ)
医薬品の一般名称 くすりの特許期間 くすりの価格(薬価)
くすりの検索 食品とくすりの食べ合わせ 薬害の歴史
(治療薬のはなし)
アルツハイマー病治療薬 抗がん剤 糖尿病治療薬
高血圧症治療薬 高脂血症治療薬 抗菌剤
抗インフルエンザ薬 花粉症治療薬 間接リウマチ治療薬
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くすりができるまで 製薬会社の健康情報サイト  
 
(からだのこと)
からだのこと ↑ このページの最初へ
からだの旅. 健康の森クイズ 日本医師会
 
からだのしくみ 中外製薬
 
からだのふしぎ・しくみ 清和物産
 
心臓のお話 ジョンソン・エンド・ジョンソン
 
皮膚のしくみ ジョンソン・エンド・ジョンソン
 
生命とは何だろう 神戸大学 岡田安弘名誉教授
 
生物化学(学生や研究者におすすめのページ) 福岡大学理学部化学科
生化学の基礎   代謝マップ   核酸の化学

 
インターネット医学学習 金沢大学医学部
 
元素周期表 文部科学省
 
ヒトゲノムマップ 文部科学省
 
 
遺伝子・DNA・ゲノム ↑ このページの最初へ
DNAとは
 デオキシリボ核酸(Doexyribo Nucleic Acid)という物質の名前です。
DNA はその生物が持つ全ての遺伝子の保存を担う物質です。
 紐状の細長い構造をしており、各遺伝子はDNA上に一列に並んで保存されています。細胞分裂の際には細胞内のDNA が複製され、分裂によって生まれる細胞の両方に分配されます。従って、分裂した細胞は全く同じゲノムを持つことになります。

遺伝子とは
 遺伝子とは細胞内で働く蛋白質の設計情報です。生物は数多くの遺伝子を持っていますが、その数は生物種によって異なります。細菌は数千、ヒトなどの動物は数万の遺伝子を持つといわれています。

ゲノムとは
 GenomeはGene(遺伝子)とome(ラテン語で集合体の意味)を組み合わせた言葉で、ある生物を形作るために必要最少の遺伝子(遺伝情報)全体を指す言葉です。
 
ある生物が持つ遺伝子を全て集めると、その生物が世代を超えて伝える遺伝情報の全てとなります。この総体としての遺伝情報はゲノムと呼ばれます。例えば、ヒトが持つ遺伝子の総体がヒトゲノムです。ヒトを構成する細胞は、ほぼ例外なくヒトゲノムを持っています。
 
遺伝子とは バイオ基礎コース みんなのバイオ学園
 
遺伝子の部屋 広島大学大学院理学研究科
 
DNAってなに? かずさDNA研究所
 
よくわかるバイオ・ゲノム 中外製薬株式会社
 
ゲノムとは? NITE 独立行政法人 製品評価技術基盤機構
 
ゲノム物語  -ベックマン・コールター
 
ゲノム情報コ−ナー 日本製薬工業協会
 
DNAとは 遺伝子とは ゲノムとは 
 
生命情報学がわかる1 遺伝子とゲノム DNA Data Bank of Japan
 
 
アミノ酸・たんぱく質のはなし ↑ このページの最初へ
アミノ酸は太古の時代から地球に存在する最も古い栄養成分
 ヒトのカラダの約60%は水です。そして、残りの約半分が
アミノ酸(たんぱく質も含む)です。アミノ酸は人間のカラダの細胞、ホルモン、酵素などを形成する他、カラダにとって様々な重要な機能を担っています。

たんぱく質はアミノ酸からつくられる

 たんぱく質は、食べ物などを通じて体内に摂取されてアミノ酸となり、最終的には細胞の中に格納されます。細胞の中に取り込まれたアミノ酸がもう一度組立て直され、からだの様々な構造や機能を発現しています。アミノ酸の組み合せや、つながる順序の違いにより、ヒトの場合、数万種類のたんぱく質があるといわれています。
 これだけ多様な蛋白質を正確に作るため、生物は一つ一つの蛋白質の設計図を細胞の中に保存しています。遺伝子とゲノム、そしてDNA はこの設計図に関係する用語です。
 たんぱく質は、20数種類のアミノ酸からつくられていて、その立体構造によって性質が決まります。同じ種類で、同じ量のアミノ酸でつくられていても、その立体構造が異なれば性質も変わってしまいます。


あらゆる生命活動の主役、酵素

 私たちが、食べたものを消化・吸収できるのも、筋肉を動かしたり、呼吸をしたり、考え事をしたりするのも、すべて酵素が関係しています。このように生体内のほとんどの化学変化は
酵素(enzyme)というたんぱく質によって触媒されます。
 
アミノ酸・たんぱく質のことを分かりやすく説明したサイト
アミノ酸大百科 味の素
 
アミノ酸講座 協和発酵
 
酵素 Wikipedia
 
制限酵素 Wikipedia
 
酵素の化学 福岡大学理学部化学科
 
東大・農・酵素学研究室
 
酵素工学研究会 京都大学大学院農学研究科応用生命科学発酵生理学研究室内
 
徳島大学分子酵素学研究センター
 
ビタミン&ミネラル 栄養事典 ハウスウェルネスフーズ
 
免疫について ↑ このページの最初へ
私たちは、風邪をひいても、しばらくすれば元気になります。人のからだには、「免疫」という、病気と闘う力が備わっているのです。免疫は文字通り「疫病」の苦痛から「免れる」ための生体防御システムのことですが、ライフスタイルや生活環境、気の持ち方などにより大きな個人差がでてきます。
免疫のことを分かりやすく説明したサイト
免疫とは Wikipedia
 
免疫とストレスのお話 第一三共ヘルスケア
 私たちは、風邪をひいても、しばらくすれば元気になります。人のからだには、「免疫」という、病気と闘う力が備わっているのです。
 免疫は文字通り「疫病」の苦痛から「免れる」ための生体防御システムのことですが、ライフスタイルや生活環境、気の持ち方などにより大きな個人差がでてきます。これは逆に、生き方・暮らし方・生活習慣などを改善すれば、「免疫力」を維持・回復し、元気ではつらつとした人生を送ることができる可能性を示唆しているともいえましょう。
 人生80年の時代を健康・長寿で送るためにも、免疫や、それに関わりの深いストレスについて知っておきましょう。
 
免疫のしくみ 免疫プラザ
 自然治癒力の主役である免疫(免疫の仕組み)は、NK細胞のような「自然免疫系」と、T細胞やB細胞のような「獲得免疫系」の協働連携によって成り立っています。
 
リウマチ21.info 田辺製薬
 現在、日本全国で関節リウマチに悩む患者さんは70万人とも100万人ともいわれ、その数は高齢化にともない年々増加する傾向にあります。男女の割合は1対4と圧倒的に女性に多く、発症年齢は30〜50歳代、とくに40歳代がもっとも多いことがわかっています。
 
免疫系と神経・内分泌系の立体的分子機構の解明 順天堂大学医学部 教授 奥村 康
 
免疫・アレルギー科学総合研究センター 理化学研究所
 
日本免疫学会ホームページ
 
日本比較免疫学会ホームページ
 
 
臨床検査項目について ↑ このページの最初へ
 血液や、排泄物(尿・便)などを分析したり、直接測定機器などを装着し、器官や臓器の機能を調べ、その結果から導き出される情報を医師に提供し、病気の診断および治療に利用する検査です。
 病体の把握、病気の活動性や重症度の判定、予後の推測などにも役立ちます。
 尿・一般検査、血液学検査、生化学検査、生理学検査、病理学検査、微生物学検査(細菌検査)、免疫検査と輸血検査を含む血清検査の7つに大別されます。
 
ご存知ですか臨床検査 日本臨床衛生検査技師会
 人体から排出される尿、便など、人体を流れている血液、髄液、また、人体を作っている細胞、臓器などの検体検査や臓器の状態を物理的に捉らえる生理検査があります。
 
検査、血液検査、病院の検査に関するページ 
 
臨床検査の基準値 沖縄県薬剤師会
 本欄に掲載した基準値および疾患例は、あくまで参考として供するものです。
 
臨床検査基準値一覧表 国立国際医療センター治験管理室
 当センターで行っている臨床検査項目の中から生化学検査、CRP、血液学検査、尿(生化・一般)検査を抜粋したもので、文書でお渡ししているものと同一です。
 
検査項目解説 三菱化学メディエンス
 約1,600種の臨床検査項目の解説を検索、閲覧できます。臨床的意義、高値/低値を示す病態、基準値、保険点数などの情報を掲載しています。
 
研究検査項目 BML Inc
 
 
(くすりのこと)
くすりのこと ↑ このページの最初へ
サイト 提供 備考
くすり教育ホームページ くすりの適正使用協議会 くすり教育を実施しやすいように作成した「くすり教育パワーポイント・スライド」
くすりについて アベンティスファーマ くすりのあれこれについての情報
薬の基礎知識 三共 薬に関するあらゆる情報、使い方や効能・効果、使用上の注意などを分かりやすく説明
くすりの博物館 エーザイ リアル&バーチャルの両面から、「より楽しく・よりわかりやすく」をモットーに、医薬の歴史や文化について情報を発信
おくすりの評価法 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会 治験あるいは被験者募集に関する情報をInternet上に公開している製薬企業へのリンクを提供
「医薬品」「医薬部外品」…薬事法って何?? healthクリック 薬事法について、どのくらい知っているだろう!?「医薬品」はわかるが、「医薬部外品」とは何だろう?どう違うのだろう?
冊子「くすりと治験」 日本製薬工業協会 医薬品評価委員会  
新しい薬を誕生させるために
日本製薬工業協会 医薬品評価委員会  
新薬のはなし 日本製薬工業協会 くすりが生まれ、育つまで
扉を開いたくすりたち 日本製薬工業協会

新薬の登場によって、症状が軽減する、副作用が減る、費用がかからなくなるなど、患者さんの治療に貢献したり、経済的な負担が減りました。患者さんとそのご家族の生活を改善したくすりたちを紹介します

あなたの知らないくすりのはなし 日本製薬工業協会 ひとつの新薬の開発の背景には、開発にかかわる数えきれないほどのエピソードがあります。そんな中から、とっておきの話をお届けします
あったらいいな夢の新薬 日本製薬工業協会 年齢別にあったらいいくすりを紹介
くすりの常識Q&A50 日本製薬工業協会 くすりに対する理解をより深め、正しく使用していただくための知識と情報
おくすりQ&A 日本大衆薬工業協会 薬で困ったことや疑問などをおくすりの種類や症状別にご紹介
おくすりハンドブック 日本大衆薬工業協会 薬の種類や効き方、正しい使い方などの知っておきたい基礎知識から、子供や妊婦、お年寄りが使う時の注意することなど、知っておくと便利なまめ知識まで情報満載
くすりの情報ステーション くすりの適正使用協議会  
ジェネリック医薬品とは 日本ジェネリック医薬品研究会  
お役立ちリンク集 日本大衆薬工業協会 健康やおくすりに関するサイトをご紹介
病院でもらった薬の値段 薬作り職人 新薬開発に従事する製薬会社研究者のホームページです。お医者さんからもらった薬の話とか新薬作りの話題について書いてます。
薬局の薬(OTC薬)の豆知識    
 
生命を守る革新的な医薬品について    
 
処方支援パートナーシップについて    
 
輸入薬の危険性について    
 
アメリカで使う薬の話  
 
 
医薬品の定義 ↑ このページの最初へ
医薬品とは(医薬品の定義)
薬事法による規制対象となる医薬品とは、次に掲げるものをいいます。
  @ 日本薬局方に収められている物
  A 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であって、機械器具(歯科材
    料、医療用品及び衛生用品を含む)でないもの(医薬部外品を除く)
  B 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具でないもの
 
医薬品の分類
1) 使用・供給形態による分類
   @ 医療用医薬品

     
医師若しくは歯科医師によって使用され、又はこれらの者の処方せん若しくは指示によって使用されることを
     目的として供給される医薬品です。


   
A 一般用医薬品
     
医療用医薬品以外の医薬品で、一般消費者が直接薬局・薬店等から購入して自らの判断で使用されること
     を目的として供給される医薬品です。


    一般医薬品は大きく3つに分かれます。
      第一類医薬品
        相談は登録販売者ができるが情報提供は必ず薬剤師が行う。市販経験が浅くリスクが高いもの
      
第二類医薬品
        登録販売者の情報提供・相談のみで販売できます。
        副作用により日常生活に支障をきたす程度の健康被害が生じる可能性があります

      
第三類医薬品
        情報提供は不要で登録販売者が相談を行う通販も可能です。


      参考 : 一般用医薬品販売制度ホームページ 厚生労働省
         一般用医薬品(OTC) 本サイトの別ページ
         「大衆薬」という用語が「OTC医薬品」に変わります 2007/8/2 日本大衆薬工業協会

   B 医薬部外品
     
一般の薬剤師がいないお店(コンビニ等)でも買うことのできるもの。
     栄養ドリンク剤やサプリメントなどが含まれます。


2) 安全性面等からの取扱規制による分類
   @ 毒薬(薬事法第44条)
   A 劇薬(薬事法第44条)
   B 処方せん医薬品(薬事法第49条)
   C 習慣性医薬品(薬事法第50条)
   D 指定医薬品(薬事法第29条)
   E 特定疾病用の医薬品(薬事法第67条)
   F 麻薬(麻薬及び向精神薬取締法)
   G 向精神薬(麻薬及び向精神薬取締法)
   H あへん・あへん末(あへん法)
   I 大麻(大麻取締法)
   J 覚せい剤(覚せい剤取締法)
   K 治験薬(GCP省令)
   L 製造販売後臨床試験薬(GCP省令)
   M 生物由来製品(薬事法第2条 第9項)
   N 特定生物由来製品(薬事法第2条第10項)


3) 生物由来製品及び特定生物由来製品
   @ 生物由来製品
     
人その他の生物(植物を除く)に由来するものを原料又は材料として製造される医薬品、医薬部外品、化粧品
     又は医療機器のうち、保健衛生上特別の注意を要するもの。

   
A 特定生物由来製品
     
生物由来製品のうち、販売し、賃貸し、又は授与した後において当該製品による保健衛生上の危害の発生又
     は拡大を防止するための措置を講ずることが必要なもの。
 
 
医薬品の名前
化学名
 構造式からみた化合物としての名称

一般名
 薬の成分を記した名前。公の名前。

商品名
 製薬メーカーが販売する際につける名前。通常の診療で最も汎用される名称。
 
ジェネリック医薬品 ↑ このページの最初へ
 「新薬」として最初に発売された薬は特許に守られ、開発したメーカーが独占的にその薬を製造販売することができます。これが「先発医薬品」です。ところが20〜25年の特許期間が切れると、他のメーカーも同じ成分、同じ効果のお薬を製造できるようになります。これが「ジェネリック医薬品」で、その価格は新薬の2〜8割に設定されています。

 新薬は、その成分から開発し、有効性、安全性を確認後承認されて発売されるため、研究に10〜15年かかるといわれ、その費用も150〜200億円と莫大です。しかし、ジェネリック医薬品はすでに使われていて有効性も安全性も確かめられた成分ですから、承認までの手続きが少なくなります。

 日本でのジェネリック医薬品は、品目数は多いものの全体の数量では約1割を占めるにすぎません。しかし、欧米では医療保険制度の違いもあり、コスト意識が強いため、数量ベースで40〜50%をジェネリック医薬品が占めています。
厚労省は割安な後発医薬品の普及促進が医療費抑制に効果的と判断。医療用医薬品に占める数量シェアを2004年度の16%から30%程度まで早期に引き上げたい考えを持っています。政府の経済財政諮問会議の民間議員の試算では、シェアがドイツ並みの四割まで上がると8800億円の医療費抑制効果があるといわれています。

 先発医薬品とジェネリック医薬品。全く同一の薬のように見えますが、実はいろいろ異なる部分があると思われます。製造過程における製薬メーカーの秘伝のようなものがあるためです。そこで、先発医薬品とジェネリック医薬品では、溶ける速度が同一であることを証明するための試験(溶出試験)が必要となります。そのため、健康なヒトに先発医薬品とジェネリック医薬品を投与し、血液中の薬物成分濃度を測定します。血中の薬物濃度が両薬物で等しい場合に、両薬物は同等の溶解性、吸収性をもつと判定します(生物学的同等性)。

 ジェネリック医薬品では、有効性・安全性については先発医薬品で確認されていると仮定され、安定性試験・生物学的同等性試験等を実施して基準をクリアすれば先発医薬品と同等であると科学的に評価され、製造承認されます。

 なお、1998年からは、従来のジェネリック医薬品の品質を確保するために、品質の再評価が実施されています。その結果は「医療用医薬品品質情報集(日本版オレンジブックと呼ばれます)」にまとめられ公表されています。ホームページ上でも確認できます。

 
 参考 医薬品の特許期間 by 治験ナビ
     「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン」 by 厚生労働省
     オレンジブック総合版ホームページ by オレンジブック研究会
     ジェネリック医薬品〜ちょっと教えて! 現代のキーワード by 東レ経営研究所
 
稀少疾病用薬(オーファンドラッグ) ↑ このページの最初へ
 国内での患者数が5万人未満の稀な疾病を対象にした医薬品のことをいいます。
患者数が少なく原因究明も進んでいない疾病の場合、開発リスクが高く発売しても利益が見込めないなどの理由で、研究開発が後回しにされているのが現状です。

 この問題を解決するため、厚生労働省はオーファンドラッグとして認めたものについては、承認審査の優先、再審査期間の延長、助成金などの優遇措置をとっています。また、薬価も比較的高く設定されます。

 EU域内でオーファンドラッグ指定を受けると、販売承認取得後にEU加盟国内で10年間の独占販売期間が与えられるほか、開発に関連した特定の認可申請にかかる手続手数料の減免や、欧州医薬品審査庁による販売承認審査手続きにおける優先権、特定のEU加盟国からの研究開発費の助成が受けられるなどの優遇措置が付与されます。
 
医薬品の一般名称 ↑ このページの最初へ
 日本国内で流通する医薬品の成分の名称。
医薬品医療機器総合機構の医薬品名称専門協議で決定されます。原則として英語のINNまたはINNM(mINN:modified INN)を日本語訳したものを基準とするよう調整が行われていますが、アセトアミノフェン:Acetaminophen (INNはパラセタモール:Paracetamol)、アドレナリン:Adrenaline (INNはエピネフリン:Epinephrine)のように、全く異なる名称もあります。
 2006年4月公示の第十五改正日本薬局方では、塩(塩酸塩、硫酸塩他)、水和物、プロドラッグなど、収載医薬品の一部が名称変更となりました(例:塩酸モルヒネ→モルヒネ塩酸塩水和物;INNに準じた変更)。今後、局方非収載品の名称についても変更される予定だが、当分の間は新旧両名称の使用が認められます。 薬学用語解説 - 日本薬学会 より
 
日本医薬品一般名称データベース 国立医薬品食品衛生研究所
 「日本医薬品一般名称データベース」は、日本で一般的名称が付けられたすべての医薬品について、医薬行政・研究のための基盤となる情報を提供することを目的として、医薬品一般名称(英名および日本名)、日本薬局方収載状況、構造式、化学名、分子式、分子量、CAS登録番号、薬効分類コード、薬効分類名、INN等についてデータベース化を行っているものです。
 「日本医薬品一般名称データベース」は、医薬品の一般的名称について(通知)、第十四改正日本薬局方、および添付文書情報に基づいて作成しています。
 
 
くすりの特許期間 ↑ このページの最初へ
 医薬品の特許期間は、特許を出願した日から20年間と定められています。
ただし、医薬品の場合、候補となる物質を見つけてから、非臨床試験、臨床試験を経て、薬事法に基づく製造販売承認を受け、発売できるまでに
、通常10〜15年を要する場合が多いため、最長5年間の特許期間延長を認められています。
 
医薬品の特許・特許期間について 大洋薬品工業株式会社
 
(医薬品の)特許期間 治験ナビ−治験・医薬用語集
 
医薬品のライフサイクルマネジメント 治験ナビ−治験・医薬用語集
 
医薬品の承認 産学連携 キーワード辞典
 通常の特許権利期間は特許出願日から数えて20年と決まっているが、医薬品などに関しては、開発期間が非常に長いことから、医薬品としての承認を受けると、関連する物質特許、用途特許、製造特許の権利期間を5年間延長することが可能とされている。この制度によって、市場に製品を投入した後の権利を一定期間維持することが可能となる。
 
特許権の存続期間の延長制度に関するQ&A 特許庁 
 
くすりの価格(薬価) ↑ このページの最初へ
 一般の商品とは異なり倫理性の高い医薬品においては,その価格は厚生労働大臣により決められています。新薬においては、研究開発費などのコストが考慮され、今までにない画期的なものであれば、そのぶん薬価が高くなります。それに対して、後発品は、開発経費がかからないので、先発品に比べ薬価が安く経済的です。
 保険医療では,原則として厚生労働大臣の指定する医薬品以外は使用することができず,それらの医薬品とその保険から支払われる価格が薬価基準です。(参考 日本薬学会、薬学用語解説)

 現行の薬価制度は発売時の値付けが欧米に比べ低く、原則2年ごとに薬価を引き下げる仕組みになっています。「新薬の価値が反映されにくい」(製薬協)問題があり、国内大手や海外の製薬会社が日本への新薬投入をためらう一因にもなっています。

 新たな薬価制度案について 2007年7月10日、日本製薬工業協会
  日本製薬工業協会は、薬価制度改革の独自案を発表した。
  新薬の特許が切れるまで薬価を据え置くかわり、特許失効後は強制的に引き下げ、より安価な後発薬への
  切り替えを促す内容。

 日本の薬価制度 2006年5月 大阪経済大学
  そのメカニズムとインプリケーション
 
薬価の検索
薬価サーチ おくすり110番 病院の薬の薬価を調べることができます
新医薬品の薬価収載について (社)日本薬剤師会 薬価収載を時系列で見ることができます
新薬ホームページ 薬物療法センター 薬価収載された医薬品すべてのニュースリリースが掲載されています。
 
くすりの検索 ↑ このページの最初へ
処方薬検索 healthクリック 医師が処方する薬がどんな薬なのか、どんな効きめがあるのか、どういう点に注意して服用すればいいのかを調べることができます
市販薬検索 healthクリック 症状や製品名、メーカー名などから詳しいお薬の情報が検索できます。お薬を購入する前の参考などに、ぜひご活用ください。
医薬品情報・検索 イーファーマ DI NETWORK 研究会 2万点以上の医薬品の情報がデータベース化され、毎月、新たな情報が更新されています
くすりのしおり くすりの適正使用協議会 約7,000種類のくすり(処方せん医薬品)を検索することができます
おくすり検索 日本大衆薬工業協会 症状や製品名、メーカー名などから詳しいおくすりの情報が検索できます
発掘!やくやく大事典 YakuYakuDaijiten 医療関係者向け医薬品情報
おくすり110番 Pharma Friend(k.kobayshi) 病院の薬がよくわかるホ-ムペ-ジ
「薬のガイド」検索 国立医薬品食品衛生研究所/医薬品・治療研究会 一般の方が読んでもわかるように、できるだけ平易な言葉を用いた患者用薬の説明
かんじゃさんの薬箱 日本ジェネリック医薬品学会 後発医薬品の有効成分や添加物、調剤薬局の情報を検索できます
医薬品類似名称検索システム 厚生労働省 承認された医薬品名を入力して類似医薬品名を見つける無料の一般利用者向け機能(既存医薬品名称検索)と、新規名称を含む任意の医薬品名を入力して類似医薬品名を見つける有料の登録利用者用機能(新規医薬品名称検索)の二つの機能があります。
ジェネリック医薬品試算サイト:Genecal ムサシ薬局 一度に15品目までの新薬に対応するジェネリック医薬品を検索し、合計の差額が表示出来るWebサイト
病院でもらった薬の値段 薬作り職人 新薬開発に従事する製薬会社研究者のホームページ
 
食品とくすりの食べ合わせ ↑ このページの最初へ
食品とくすりの食べ合わせ −京都府ホームページ−
 
クスリの食べ合わせ ホワイトファミリー歯科
 
 
薬害の歴史 ↑ このページの最初へ
サリドマイド
 1960年ごろから、つわりを和らげるためサリドマイド剤を飲んだ妊婦から、腕が短い子供が全国各地で生まれました。死亡児も含めて、1200人前後が犠牲となったとされます。
 同じ様な被害が出た旧西ドイツの学者らが、薬の回収を求める警告を日本の製薬会社や厚生省に伝えましたが、販売停止などの措置が遅れ、被害を広げました。
戦後日本の薬害 四日市大学
 
薬の歴史・薬害の歴史〜サリドマイド
 
スモン
 整腸剤のキノホルム剤を飲んだ人が、副作用で神経がマヒして歩行困難になったり、視力障害を起こしたりする病気が1960年代半ばから全国で多発しました。患者数は1万1千人以上で、世界最大の薬害といわれました。アメリカでは、医師の処方箋がないと買えないよう制限しましたが、厚生省は使用実態を調査しないで、市販を許可し続けました。
薬害スモン 産学連携 キーワード辞典
 
薬の歴史・薬害の歴史〜スモン
 
クロロキン
 マラリアの特効薬のクロロキン製剤を、国内の製薬会社が腎炎などに効くとして製造・販売し、失明するなどの網膜症を起こす副作用が発生しました。1962年に国内で初の症例が報告され、被害者は約1000人と推定されています。厚生省の担当課長は副作用の危険を知って自分は服用をやめたが、その後、製造が中止されて製品が市場から消えるまでに10年かかり、被害が拡大しました。
戦後日本の薬害 四日市大学
 
 
ソリブジン
 日本商事が開発した帯状疱疹(ほうしん)治療薬ソリブジンが、1993年9月の発売後1年間に15人の死者を出した事件です。その後、治験段階で投与された患者3人が死亡していたことが判明しました。
 また、最初の死亡例が日本商事に報告された9月20日から約3週間の間に、同社社員175名が同社株を売却していたことがわかり、インサイダー取引容疑で捜索されました。
 ソリブジンは、がん患者や手術後の患者で免疫力が低下したときに、ヘルペスウィルスが増殖し、皮膚に帯のように水膨れができる帯状疱疹の新薬として開発された。内服で使用でき、既存の抗ウィルス剤よりも1日の服用量が少なくて済む利便性があるとされていました。
ソリブジン事件 医療改善ネットワーク
 
 
薬害エイズ
 薬害エイズは、血友病の治療用に使われた非加熱の血液製剤にHIVが混入し、投与された患者らが世界中で感染した事件です。日本では約5,000人の血友病患者らのうち1800人余りが感染したとされ、これまでに500人近くが死亡しました。
薬害エイズ事件 医療改善ネットワーク
 
 
薬害肝炎
 薬害肝炎とは1980年代まで止血剤として使用されていた血液製剤「フィブリノゲン」を投与され、C型肝炎に感染した事件です。このフィブリノゲンという血液製剤はアメリカでは止血効果に疑いがあること、肝炎感染の危険性が高いとの理由から1977年にはその販売が停止されました。
 しかし日本においては前述のとおり1980年以降も使用され続け、数十万人の人々がフィブリノゲンによってC型肝炎ウイルスに感染させられたといわれています。しかし、フィブリノゲンによってC型肝炎ウイルスに感染した人のほとんどは自覚症状が表れないことや国と企業がフィブリノゲンを納入した7004の医療機関を公表していないことから自らがキャリアであることを認識していません。
 
(治療薬のはなし)
アルツハイマー病治療薬 ↑ このページの最初へ
 高齢化社会に突入したわが国では、約100万人を超す人々が認知症疾患に見舞われています。この疾患に対する対策が急務の課題となっています。認知症患者の約半分にあたる人々がアルツハイマー病とされ、依然として増加傾向にあります。
 このアルツハイマー病はベータ(β)セクレターゼ(BACE1)とガンマ(γ)セレクターゼと呼ぶ2つの酵素が、アミロイド前駆体タンパク質(APP)を切断し、老人斑を構成するアミロイドベーターペプチド(Aβ)をつくることが原因と考えられています。治療薬の開発もこの2つの酵素の阻害剤がターゲットとなり、世界中が挑戦しています。

 現在、アルツハイマー型認知症の治療薬としては、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬などが上市されています。しかし、これらの治療薬は、神経伝達能の増強による症状改善作用を示しますが、アルツハイマー型認知症の病態の進行を抑制することは難しいとされています。
 
販売中のアルツハイマー病治療薬
エーザイ アリセプト(一般名ドネペジル:)
 「アリセプトR」は、エーザイが独自に合成したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤で、神経伝達物質である脳内アセチルコリン濃度を高める作用を持つ、日本では唯一のアルツハイマー型認知症治療剤です。
 1997年1月の米国発売に始まり現在88カ国で製造承認を得、世界売上高は約3,000億円に達する日本発の成長薬です。 アリセプトは根本治療薬ではないが、症状の進行を遅らせる効果があります。
 
ヤンセンファーマ Razadyne(一般名ガランタミン
 ラザダインは、強力なアセチルコリンエステラーゼ阻害作用に加え、既存薬にはなかった、脳内のアセチルコリンの産出を促すニコチン受容体にも作用する新しいタイプのアルツハイマー型痴呆治療薬です。
 現在、日本で六百人規模の第三相の治験を実施しています。六カ月の経過観察期間を含め、2008年内に治験を終了する予定です。 ラザダインは欧米を中心に世界五十カ国以上で販売しています。
 
Forest Laboratories社 Namenda(一般名:塩酸メマンチン(Menantine)
 中程度〜重度のアルツハイマー病の症状を改善する薬でEUとアメリカで承認されています。これまで使われている既存のアルツハイマー病治療薬と併用することで、症状が改善されるばかりか、病気の進行を遅らせる効果があるといわれています。
 Namendaはグルタミン酸が結合する受容体(NMDA)と呼ばれるタンパク質に作用します。グルタミン酸は神経伝達物質の1つで、NMDAに結合すると神経細胞を興奮させて死滅させるます。塩酸メマンチンはグルタミン酸が結合しないようNDMAにふたをする働きを有しています。 
 
開発中のアルツハイマー病治療薬
エーザイ E2012
 自社で創製した新規化合物「E2012」は、ガンマ・セクレターゼ・モジュレーターとして、アルツハイマー病の発生原因の一つと考えられるベータ・アミロイドの生成プロセスに着目し、アルツハイマー病の病態を改善することを目的としています。
 2011年度日米欧同時申請を目指しています。
 
富山化学工業 T-817MA
 「T-817MA」は、自社開発したアルツハイマー型痴呆症治療薬「T-588」の神経細胞死抑制作用を強力にした化合物です。「T-817MA」は、強力な神経細胞保護効果、神経突起伸展促進効果を有し、病態モデルでも高い治療効果を示します。
 臨床第U相試験を米国で開始しました。
 
小野薬品工業 ONO−2540
 経皮吸収型リバスチグミン製剤。脳内神経伝達系を活性化するコリンエステラーゼ阻害薬の一種で、アセチルコリンの分解酵素であるアセチルコリンエステラーゼ、ブチリルコリンエステラーゼの双方を阻害する唯一の薬剤です。脳内神経伝達物質の分解酵素の働きを阻害し、 症状の進行を抑える働きが期待できます。ノバルティス社との共同開発。
 日本では張り薬としてフェーズ3臨床試験中です。
 
免疫生物研究所 モノクローナル抗体のアルツハイマー型認知症治療薬
 米国の医薬品会社Intellect Neurosciences, Inc. と、アミロイドβに特異的に反応する抗体について、治療用医薬品としての製造、開発および販売の権利の譲渡に関する契約を締結しました。
 
アステラス製薬 ベータセクレターゼ阻害剤
 米国の医薬品会社コメンティス社からアルツハイマー型認知症治療薬CTS-21166を含むβセレクターゼ阻害剤について独占的な共同研究・開発・商業化に関するライセンス契約を締結しました。
 注射のCTS-21166はP1にあるが、同社は前臨床にある経口のCTS-21166の開発を進める。
 
武田薬品工業 TAK−065(神経再生促進薬)
 経口剤としてフェーズ1臨床試験中です。
 
Elan Corporation社と米国ワイス社
 アルツハイマー型認知症に対するAAB-001の第2相臨床試験から有望な結果が得られたと発表しました。
AAB-001は、アルツハイマー型認知症の有効な治療薬として最終試験段階にある、初のヒト化モノクロナール抗体です。AAB-001は、脳内から毒性のあるアミロイド・ベータタンパクを除去することを目的としています。
 
Prana Biotechnology Limited社 初期アルツハイマー病患者を対象にしたPBT2
 初期アルツハイマー病患者を対象にした初期第2相試験でPBT2の安全性・忍容性、脳髄液(CSF)中のAβ42低下作用、特定の遂行機能の改善作用が確認されたと発表しました。
 
Myriad Genetics社 β-42アミロイド低下薬Flurizan(一般名R-flurbiprofen)
 Flurizan は初期のアルツハイマーに効果があるとされています。
ヨーロッパの販売パートナーはH. Lundbeck A/S社。

  2008.06.30 第3相試験失敗を発表
 
     アルツハイマー病の原因物質であるベータアミロイド(Aβ)の生成と発症メカニズム
 
情報BOX
アルツハイマー病の原因となる酵素の活性調節機構を解明 2008年5月22日、理化学研究所
  
過剰にリン酸化したタウタンパク質が脳老化の記憶障害に関与 2007年11月26日、理化学研究所
 - モデルマウスと機能的マンガン増強MRI法を使って世界に先駆けて実証 -
 
バイエル・シェーリング・ファーマ社(ドイツ)へアルツハイマー病等診断薬関連特許供与 2007年1月19日、日本農薬
 
ベーリンガーインゲルハイムとアブリンクス社、新規アルツハイマー病治療剤の開発に向け、研究を含むライセンス契約を2億6,500万ドル(約300億円)で締結 2007年1月15日、日本ベーリンガーインゲルハイム
 
武田、独社とアルツハイマー病の原因物質発見 2006年11月6日、NIKKEI NET いきいき健康
 
抑肝散のBPSDに対する臨床効果 2006年8月26日、ツムラ
 第48回 日本老年医学会学術集会において、認知症の問題行動(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:BPSD:興奮、妄想、徘徊、不眠、攻撃行動など)に対する抑肝散の向精神作用と作用機序について研究中の基礎データが示された。また、アルツハイマー病やレビー小体病などに対する抑肝散の臨床効果が示され、基礎・臨床の両面が響き合う最新の話題が紹介された。
 
アルツハイマー病の原因を血液で検査 試薬キット開発 2006年5月31日、和光純薬工業
 
高齢者の肥満度減少はアルツハイマー病の徴候 2005年9月29日、日経メディカル オンライン
 BMI値が1減ると発症リスクが35%増加
 
アルツハイマー病の原因となる酵素の働きを新たに発見 2001年11月20日、理化学研究所
 - 原因酵素"βセクレターゼ"は糖鎖の合成を調節していた -
 
孤発性アルツハイマー病の原因解明に大きく前進 2001年5月21日、理化学研究所
 − 分解酵素の低下がアミロイド蓄積を促進することを実証 −
 
 
抗がん剤 ↑ このページの最初へ
最新治療に使う抗がん剤のほとんどは海外製です。
 中外製薬は2006年4月、「アバスチン(商品名)」と呼ぶ大腸がん向け抗がん剤の承認を申請しました。体の免疫反応を利用する抗体医薬というバイオ技術を応用したものですが、開発したのはロシュグループの米ジェネンテック社。米国で1000億円以上の売り上げ実績を持ちます。

 「エルロチニブ」「セツキシマブ」「ソラフェニブ」(いずれも一般名)。どれも海外では有名な抗がん剤で欧米の製薬会社が開発しました。日本では制度の問題もあり承認されていません。

 欧米ではロシュはもとより、米ファイザーやブリストル・マイヤーズスクイブなども、抗がん剤に早くから着目しています。理想的な治療薬がなく、患者の満足度が低い分だけ市場を開拓できると判断し、最新のバイオ技術を駆使して開発してきました。がん細胞に現れる特定の分子だけたたく分子標的薬の開発を強化、市場を切り開いてきました。

 武田薬品は2006年、新たに大腸がんや膵臓がんなど6分野に注力する方針を打ち出しましたが、特効薬と期待される分子標的薬や抗体医薬の開発は、手を着けたばかりです。日本の製薬会社は、生活習慣病治療薬の開発を優先し、抗がん剤分野に注力してきませんでした。

 がん関連薬は医薬品市場全体の成長率7%を上回る18%で拡大しており、医薬品市場の中でも最も成長率が高い存在になっています。米専門誌ネイチャーレビューズドラッグディスカバリーでは、2003年に300億ドル(3兆5000億円)だった世界市場が2008年には、593億ドル(7兆円)に倍増すると予想しています。

 米国で開発中の抗がん剤は約650品目。特にバイオ技術を応用した抗体医薬は160品目。一方、日本国内での抗体医薬の開発品目は十分の一にとどまっています。フランスのサノフィ・アベンティスに抗がん剤を提供する大鵬薬品工業、がんの増殖を抑える分子標的薬を米国で臨床試験中のエーザイなどの企業もありますが、まだごく一部です。

 欧米の製薬会社は、ジェネンテックをはじめとする有力バイオベンチャーを囲い込み、新たな抗がん剤市場を開拓してきました。日本企業が抗がん剤市場の主役になるには、長期的な戦略で競争力を向上していくことが課題になります。大学や研究機関で生まれた創薬のシーズを育て、抗体医薬などバイオ医薬品の製造技術を磨く努力が欠かせなません。
 
がんに関する統計
死亡数 総数32 万5,941 人(全死因に対し30.1%) :人口動態調査(2005年)
日本人の3人に1人ががんで死亡
罹患数 53 万人(男性30.5 万人、女性22.5 万人)
男性で多い部位:胃、大腸、肺、肝臓、前立腺
女性で多い部位:大腸、乳房、胃、子宮、肺
生涯リスク 男性46.3%、女性34.8%
“日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになる”
受療・患者 継続的な医療を受けている者は128 万人
がん医療費 2 兆3,306 億円(全体の9.6%)
 
世界の抗がん剤売上ランキング
製品名 一般名 薬効等 製薬会社 売上高
2006年
リツキサン/マブセラ リツキシマブ 非ホジキンリンパ腫 バイオジェン・アイデック/ロシュ/中外 4,781億円
ハーセプチン ツラスツズマブ HER2乳がん ジェネンテック/ロシュ/中外 3,222億円
グリベック メシル酸イマチニブ 骨髄性白血病 ノバルティス 2,554億円
アバスチン ベバシズマブ 結腸・乳がん ジェネンテック/ロシュ/中外 2,430億円
エロキサチン/エルプラット オキサリプラチン 結腸・直腸 デビオファームが開発
サノフィ・アベンティス/ヤクルトが販売
2,371億円
タキソテール ドセタキセル 乳がんほか サノフィ・アベンティス 2,313億円
エルロチニブ タルセバ 非小細胞肺がん ロシュ/中外 750億円
セツキシマブ アービタックス 転移性結腸・直腸癌 イムクローン・システムズ社が開発、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が販売  
ソラフェニブ ネクサバール 転移性腎細胞癌 バイエル薬品  

開発中の抗がん剤 がんナビ
 
抗悪性腫瘍薬の臨床評価方法に関するガイドライン
(平成17 年11 月01 日 薬食審査発第1101001 号)より抜粋

第T相試験
 第T相試験は非臨床試験成績を基に治験薬を初めてヒトに投与する段階である。非臨床試験で観察された事象に基づき、用量に依存した治験薬の安全性を検討するのが主な目的で、治験薬の投与経路、投与スケジュール、最大耐量(MTD)又は最大許容量(MAD)、用量制限毒性(DLT)、薬物動態と毒性の関連性、第U相試験における推奨用量を求める。(一般的な薬剤の第T相試験は、健常成人男子ボランティアを対象として行うが、)毒性が強い抗悪性腫瘍薬の第T相試験では、健康な人ではなく、がん患者を対象とすべきである。また、一般的に認められた標準的治療法によって延命や症状緩和が得られる可能性のあるがん患者を対象とすべきではない。

第U相試験
 第U相試験は、特定の癌腫に対する有効性、安全性を評価するために実施される試験で、対象とする癌腫における治験薬の臨床的意義のある治療効果(通常、腫瘍縮小効果)、及び安全性を評価する。

第V相試験
 第V相試験は、より優れた標準的治療法を確立するために行われる臨床試験である。第U相試験において安全性と腫瘍縮小効果、又は何らかのメリット(症状緩和効果等)が確認された新規抗悪性腫瘍薬の単独又は併用療法と適切な対照群との比較試験である。患者数が多い癌腫(非小細胞肺癌、胃癌、大腸癌、乳癌等)を対象とした抗悪性腫瘍薬では、それぞれの癌腫について延命効果を中心に評価する第V相試験の成績を承認申請時に提出することを必須とする。
 
製薬会社の情報サイト
武田薬品工業株式会社 女性のコーナー〜乳がん〜
武田薬品工業株式会社 男性のコーナー〜前立腺がん〜
中外製薬株式会社 Roche Health Kiosk
中外製薬株式会社 抗体治療とは
中外製薬株式会社 がんとともに暮らす
塩野義製薬株式会社 もう、がんの痛みで苦しまない
アストラゼネカ株式会社 肺がん情報提供のホームページ |エルねっと
アストラゼネカ株式会社 乳がん.JP - 乳がんの情報サイト
アストラゼネカ株式会社 “What's前立腺がん”
アストラゼネカ株式会社 がんになっても
大鵬薬品株式会社 nyugan.info 乳癌診療情報サイト
日本イーライリリー株式会社 がん
日本イーライリリー株式会社 悪性胸膜中皮腫
ブリストル・マイヤーズ株式会社 よくわかる乳がん|乳がんの動向/乳がんにかかりやすい女性
日本化薬株式会社 乳がんinfoナビ
株式会社ファルコバイオシステムズ 家族性の乳がん・卵巣がんの疾患情報ポータルサイト
 
参考情報
がん対策推進基本計画 厚生労働省、2007年6月
 「75歳未満のがん死亡率を10年以内に20%減らす」「患者・家族の苦痛を軽減して生活の質を上げる」を2本柱とするがん対策推進基本計画を閣議決定した。
 
第五回がんトランスレーショナルリサーチ(TR) ワークショップ記録集 基盤的癌免疫研究会、2006年6月
 
R&D UPDATE 日本製薬工業協会
 No.2 がん治療薬
 
がんナビ 日経BP
  
がんになりやすい人 なりにくい人 本田財団
 本田財団主催の懇談会における津金 昌一郎・国立がんセンターがん予防・検診研究センター予防研究部長の講演
 
糖尿病治療薬 ↑ このページの最初へ
国内患者数は推定で740万人、疑わしい人を含めると1620万人にのぼり、この30年間で30倍に膨らみました。糖尿病治療薬の世界市場規模は200億ドルを超えるとされ、今後も年率10%近い伸びが見込まれます。

糖尿病で恐ろしいのは、慢性合併症。足や手の先がしびれ、やがて組織の壊疽(えそ)にもつながる「神経障害」、眼底出血や網膜はく離などを起こし失明に至る「網膜症」、腎臓のろ過機能が低下し最終的には人工透析が必要になる「腎症」が三大合併症です。

糖尿病は、遺伝病や一部のがんのように特定の遺伝子の異常によって発症するのではなく、10〜15年の生活習慣と遺伝子要因が重なり初めて起きます。

インスリンは、膵臓にあるランゲルハンス氏島・B細胞から分泌され、血液中のブドウ糖を細胞内に送りエネルギーに変えたり、余分なブドウ糖を貯蔵したりして、血糖値を下げるホルモンです。。糖尿病とは、インスリンの分泌に障害が起こって、エネルギー源となる糖分の利用が十分に行えず、血糖(血液中の糖分)が上がりすぎてしまう病気です。

糖尿病治療薬は大きく分けて血糖値を調節するインスリンホルモンの投与と、飲んで血糖値を下げる薬があります。インスリン投与は主に、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)のβ細胞が自己免疫反応などにより壊された1型糖尿病患者向け。血糖降下薬を服用するのは、過食や運動不足、加齢などが重なり発症する2型糖尿病患者です。全体の約95%を占めます。

経口血糖降下薬の代表は、β細胞を刺激してインスリン産生を促す
スルフォニル尿素(SU)薬。現在は服用量が少なく長時間効果が続く第三世代が登場。ほかに肝臓に働いて糖を作る働きを抑えるビグアナイド薬や、腸内で炭水化物を糖に分解させる酵素の働きを抑え、血糖値の急上昇を防ぐαグルコシターゼ阻害剤などがあります。国内市場規模は約1700億円といわれています。

一般名 ブランド名 販売会社 年商(国内)
スルフォニル尿素系薬剤      
 第2世代 グリペンクラミド オイグルコン 中外製薬 49億円(2005年)
  ダオニール サノフィーアベンティス  
       グリクラジド グリミクロン 大日本住友製薬 39億円(2007年)
 第3世代 グリメピリド アマリール サノフィーアベンティス  
ビグアナイド系薬剤      
 塩酸メトホルミン グリコラン 日本新薬 9億円(2007年)
 塩酸ブホルミン ジベトスB 日医工  
α―グルコシターゼ阻害剤      
 アカルボース グルコバイ バイエル薬品 140億円(2005年)
 ボグリボース
  (食後過血糖改善剤)
ベイスン 武田薬品工業 528億円(2007年)
インスリン抵抗性改善薬      
 塩酸ピオグリタゾン アクトス 武田薬品工業 416億円(2007年)
 マイレン酸ロシグリタゾン アバンディア グラクソ・スミスクライン  
速効型インスリン分泌促進薬      
 ミチグリニドカルシウム水和物 グルファスト キッセイ薬品工業
武田薬品工業
34億円(2007年)
 
 ナテグリニド  ファスティック 味の素−第一三共 60億円(2005年)
スターシス 味の素−アステラス製薬 49億円(2005年)
DPP4阻害剤 シタグリプチン 万有製薬−小野薬品工業
GLP-1受容体アゴニスト リラグルチド ノボ ノルディスク  

インスリン抵抗性改善薬

 アバンディア(GSK)とアクトス(武田)はインスリン抵抗性改善薬と呼ばれ、脂肪細胞のインスリンへの感応度を高めます。安全性の確保が難しく欧米大手は相次いで開発に失敗し、現在は2剤しか販売されていません。
 1999年に発売した武田の「アクトス」の評判が高い。売り上げは世界で2000億円を超え、同社の収益の柱に育ってきた。開発時には不明だった作用機序の解明が進み、アクトスが核内受容体(PPARγ)と強く結合することが分かってきました。PPARγは、脂肪細胞の分化を促すが、それによりインスリンの利きが悪くなった大型の脂肪細胞が、インスリンが利きやすい小型の脂肪細胞に変化するとされています。また脂肪細胞は様々な生理活性物質(アディポカイン)を出し、その中にはインスリンへの抵抗性を高める「悪玉」と、インスリンの感受性を高める「善玉」があります。PPARγは、善玉の産生を増やしてインスリンを利きやすくする作用があるようです。

速効型インスリン分泌促進薬
 膵臓のβ細胞を刺激することによりインスリン分泌を促進する糖尿病治療薬です。従来のインスリン分泌促進薬(SU薬)に比べ、服用後速やかに効果を発現することから、インスリン分泌を自然なパターンに近づけて食後高血糖を改善します。作用持続時間が短いため、従来のSU薬に比べ低血糖を惹起しにくく、また膵臓のβ細胞の疲弊を軽減することが期待されています。
 インスリン製剤の超速効型は、注射後10〜20分で効果が表れます。以前の速効型は注射後、作用するまでに約30分かかり、食前の注射と食事の時間にずれが生じると、食後の高血糖状態をうまく改善できないことや、逆に血糖値を正常時よりも下げてしまう場合がありました。
 インスリンは21個のアミノ酸からなるA鎖と、30個のアミノ酸からなるB鎖が結合したポリペプチド。超速効型はアミノ酸配列の一部を変えて吸収されやすくした。2001年からデンマークのノボノルディスクが「ノボラピッド」を、米イーライリリーが「ヒューマログ」を日本で販売しています。

DPP4阻害剤
 最近は、新しい作用の経口薬開発が進んでいます。SU薬は長期間使用しているとβ細胞が疲弊しインスリンを作れなくなりますが、DPP4阻害剤はその心配が少ないとされています。

 DPP4は、食事中に小腸下部から分泌される消化管ホルモン、グルカゴン様ペプチド1(GLP1)を分解する酵素。GLP1はβ細胞の働きを活性化したり、肝臓の糖産生の働きを抑えたり多様な役割を果たします。糖尿病患者ではなぜかDPP4が働いてGLP1の量が少ない状態になっている。DPP4を抑え込んでGLP1を活性化させ、血糖値を正常に保つ機能を高めます。
そのため、従来の糖尿病治療剤に比べ、低血糖などの副作用の発現が少ないとして期待が高いものです。

 既に国内では、米メルク子会社の万有製薬と小野薬品(PIII)、ノバルティスファーマ(PIII)、グラクソ・スミスクライン(PII)、三菱ウ ェルファーマ(PII)、武田薬品(PI)、大正製薬(PI)、三和化学研究所(PI)などがDPPIV製剤の開発に取り組んでおり、外資系製薬企業が一歩先んじています。

 このほど国内臨床入りしたのは、田辺は「TA−6666」、キョーリンは「KRP−104」。キョーリンは2006年7月に臨床入りしました。両社とも、糖尿病を含む代謝性疾患領域を重点領域の一つと位置づけており、開発を加速しています。

 海外ではメルクが開発を進めてきたシタグリプチンがすでに米国やEU 諸国等58 の国と地域で承認され、33 ヵ国で発売されています。日本でも小野薬品工業が、このほど製造販売承認の申請を行いました。シタグリプチンは、膵臓のα細胞とβ細胞に作用することによって、血糖値のコントロールに関与するインクレチンシステムを増強します。そのため、膵β細胞の機能不全によるインスリン減少や、膵α細胞やβ細胞の機能不全による肝臓でのグルコース産生の異常によって血糖が上昇しているケースなどがよい適応となります。

 海外ではそのほか、スイスのノバルティス(承認申請中)、英GSK(PIII)、田辺(PII)、大正(PI)、キョーリン(PI )などが開発を進めています。武田はFDAに販売許可申請中。内資系企業もレイトフェーズに進んでいるため、今後、海外での早期の申請、上市が期待されます。

GLP-1受容体アゴニスト
 現在国内で承認されている糖尿病治療薬とは全く異なる作用機序で血糖降下作用を示す新しいクラスの薬剤です。GLP-1はヒトの体内に自然に存在する小腸から分泌される消化管ホルモンで、血糖値に応じてインスリン分泌を促進します。
 リラグルチドはヒトのGLP-1と97%の相同性を有し、GLP-1受容体を介して血糖値が高い場合にのみインスリン分泌作用を発揮し血糖値を下げるため、低血糖の発現リスクは低くなります。

吸引式インスリン
 
吸引式インスリンでは、米ファイザーがベンチャー企業のネクターセラピューティクス(カリフォルニア州)と共同開発した「エクスベラ」が今年1月に承認され、まもなく米国で発売されます。40年ほど前から業界の夢でしたが、正確な投入量を安定させることが難しく、実現しませんでした。細かなパウダーの開発と専用吸引器の採用で注射と同じ効果を出せるようにしました。吸引式インスリンはノボなども開発中です。
 
参考になるサイト
化学ポータルサイト Chem-Station
 新規糖尿病治療薬「DPPIV阻害剤」‐熾烈な開発競争
 
平成14年度糖尿病実態調査報告 平成16年6月、厚生労働省健康局
 
高血圧症治療薬 ↑ このページの最初へ
 血圧は年齢ととも上昇し、40代では4人に1人、60代では2人に1人が高血圧になるとされており、高齢になるほど高血圧になりやすい。高血圧は心臓病や脳血管障害などの様々な病気の元となるため、現在大変に重要な薬となっています。

 1980年代の高血圧治療薬はカルシウム拮抗薬とベータ遮断薬でしたが、1990年代には、さらにアンジオテンシン(ACE)変換酵素阻害薬が加わり、現在はそれにアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が登場しました。

 現在最も多く高血圧治療に使われるカルシウム拮抗薬は、血管を拡張する作用を持ちます。服用するとすぐに血管が拡張するので血圧が低下。効果がすぐに表れ、医師も使いやすいという特徴があります。
これに対しARBはカルシウム拮抗薬のように急速に血圧が下がるタイプの薬ではありませんが、腎臓の保護作用に優れるなど副作用は少なく、ほかの治療薬よりも患者に受け入れられやすいといわれています。そのため近年そのシェアを急速に拡大しています。また、この二種類の薬剤は医師の判断で併用する場合も多い。

 
 
アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
 アンギオテンシンII受容体は、主に血管の筋肉に存在するタンパク質です。アンギオテンシンII受容体は、アンギオテンシンIIというタンパクが結合することで活性化され、血管を収縮させるのに必要な信号を発します。
 
一般名 商品名 販売会社 年商(国内) 備考
カンデサルタン シレキセチル ブロプレス 武田薬品 1,371億円  
バルサルタン ディオバン ノバルティス 1,144億円  
ロサルタンカリウム ニューロタン
(1998年上市)
万有製薬
(メルク)
709億円  
オルメサルタン メドキソミル オルメテック 第一三共 552億円  
テルミサルタン ミカルディス アステラス製薬 626億円  
イルベサルタン アバプロ
(2008年発売)
大日本住友製薬
(サノフィ・ブリストル)
  全世界売上3,000億円
1997年上市
イルベタン
(2008年発売)
塩野義製薬
(サノフィ・ブリストル)
 
 
Ca拮抗薬
 Ca拮抗剤は血管平滑筋の電位依存性CaチャンネルでのCaイオンの細胞流入を抑制し、細胞内遊離Caイオン濃度を低下させることにより血管を拡張させ、降圧作用を発揮します。